・こんなところで役に立っている
普段なかなか目にすることのない産業機械において、ロールはさまざまな役割をもって多くの仕事を担っています。例えば製鉄業。溶解された原料は連続鋳造という設備によって、スラグやブルームといった一定の形の鋼片になります。
冷やされた溶鋼が複数のサポートロールの間を通っていき、一定の大きさに切り分けられます。そのときできるのがスラグやブルームです。
その後、延圧ロールなどで用途に合ったサイズへと引き延ばされます。延圧の方法もさまざまにありますから、それに応じたロールが組み込まれています。出来上がった鋼板を矯正するラインではレベラーロールが活躍しているようです。
製紙業ではどうでしょうか?原料を紙に整えていくには、さまざまなラインでロールの力が必要になってきます。水に溶かされたパルプは網の上に薄く延ばされ整形されます。
それをローラーで押さえつけて水気を取っていくのです。紙は連なるように製造されているため、常にローラーで支えられているともいえます。そのあと乾燥させていくのですが、最終的にロールでしっかりとプレスされて巻きとられて完成だそうです。
日本国内でも大きな産業といえる製鉄や製紙だけをとっても、ローラーはさまざまな過程で使用され、なくてはならないものなのだといえるでしょう。
・パイテックの得意分野 レベラーロール
サクライグループでもこうした産業機械に対応していくため、数多くのロールの製作を行っています。さまざまな産業を動かしていくうえで、機械設備を整えることは重要なことだといわれています。
故障や不具合が頻繁に起きるようでは製造に大きな影響を与えてしまいます。要求されている精度の製品を仕上げ、製造工程がよりスムーズになるよう支えていくのが、パーツを製作する側の技術力であり、プライドなのかもしれません。
パイテックはサクライグループの中でレベラーロールの製作を担当しています。製鉄業において欠かすことのできないローラーの一つであり、アルミなどを加工する場合には高精度な加工も求められます。他のローラーやシャフトの製作などで培った高度な技術には定評があります。レベラーロールも期待を裏切らない高精度なものを常に追求し製作しているそうです。
・パイテックはレベラーロールの品揃えにも自信
パイテックで製作しているレベラーロールはサイズも豊富で、口径も16φ~80φの間の各サイズのほか、90φ以上の製品の受注も可能とのことです。
そんなレベラーロールの製作実績は年間2,000本以上。それだけでなく、短期納品を実現するため、熱処理済みピーニング材を在庫として保有しているのです。レベラーロールを海外へ出荷した経験もあり、どんな要望にも対応できる柔軟さも培ってきました。
製造業の動きをできるだけ止めたくない、そんな思いが在庫を持つことや豊富なサイズで対応できるように準備するといった、企業努力につながっているのかもしれません。